フラットカラーの作図
例:110サイズ
文章中または図中の寸法はすべて110サイズの参考寸法です。他のサイズではこれらの寸法は調整が必要です。
これが出来れば、大抵の身頃にフラットカラー(平らな衿)を付けることが出来ます。大人サイズもやり方はほぼ同じです。
前身頃のパターンと後ろ身頃のパターンを、NP(=ネックポイント)を合わせて、
前の肩線と後ろの肩線をずらして重ねます。
肩先と肩先をずらす寸法は110cmサイズで約2.0cm(※)
※前肩線と後ろ肩線を重ねる寸法:原型の前身頃の肩幅を元に決めます。約1/4が基準になります。
サイズ 80 90 100 110 120 130 140
原型前肩幅の1/4 1.91 1.97 2.07 2.15 2.25 2.42 2.62
(原型の肩幅を測って計算してみました。大体2.0〜2.5cmが目安になります。大人用は前肩線と後ろ肩線の角度15°が目安。)
点線が元々の前身頃と後ろ身頃の型紙の線です。まず衿ぐり線を書きます。
後ろ身頃の衿ぐりから0.5cm、前身頃の衿ぐりから0.3cmのところに、外側になだらかな曲線を引きます。
これにより、衿の衿ぐりのほうが身頃の衿ぐりより短くなります。
衿の衿付け線を伸ばしながら身頃に付けるのが、綺麗なフラットカラーを付けるコツです。
前中心は内側に0.3cm取り、曲線をつなげます。これらの寸法は各サイズとも大体同じくらいです。
前中心から約3.5cm下がったところから、前中心線に垂直な線 a を引きます。
前中心から約1.0cmの点 b に、衿ぐり線から直線 c を引きます。
点 b から内側に0.5cmのところに印をつけます。
前身頃は衿ぐりから約4.6cm、後ろ身頃は約4.5cmのところに印をつけます。
他のサイズは、どのくらいの大きさの衿にしたいかで寸法を決めてください。
なだらかにつなげて、衿の出来上がり線を引きます。NPの合い印を忘れずに。
衿の周りに0.7cmの縫い代を付けて、表衿の型紙の完成です。裏衿は0.5cmの縫い代をつけます。
衿付けの縫い代は表衿も裏衿も1.0cmです。
衿の周りは適当な箇所に3つくらい、表衿と裏衿の同じところに合い印を付けておくと、表衿と裏衿を縫い合わせる時にやりやすいです。
写真図解はmixiに掲載します。サイト画像の容量が足りないので、ここに載せられなくて申し訳ありません。